いつもご来店ありがとうございます!ギークの菊池です🍑
北海道三菱的に、第一週と第三週は火・水連休なので、店舗の情報とはあまり関係のない”車駄話”、YODAN余談に関しては「休日連載企画」という形で発表していきます!
二か月ごとに企画を切り替え、一企画につき全四回構成でお送り致します。
二月と三月は「シリーズ・車のここを見て!!」
「何気ない部分だけど、制作者の愛が垣間見える」車の細かな部分をピックアップして鑑賞していく企画です。
第二回はフューエルリッドオープナー編です!
燃料給油を行うときに必ず開け、そして閉める給油口のフタ。
液体燃料を使って走る国産車にはほぼついているであろう、給油口のフタを開閉するための「フューエルリッドオープナーレバー」をこの度は鑑賞していきましょう。
まずは給油口の位置を教えてくれる三角形をご紹介します。
意外と知られていないらしいのですが、この三角形が指し示している方向に給油口がついています。
セルフ式のガソリンスタンドに行くときなど、誰かに誘導してもらわずに給油機へ向かうときはこの三角の向きをご注目ください。
さて、トップバッターはトッポのリッドオープナです。
運転席乗り口横の、多くの方にとってはなじみ深いであろう場所についています。
ワタクシの今乗っているeKワゴン(B11W系)も同じ場所についています。
同じく軽自動車、2019年デビューのeKクロススペースです。
こちらは運転席のステアリング右下、ドリンクホルダーから視線を下げていくと発見することができます。
ワタクシは「トッポと同じ位置にあるものだ!」と思っていたので、この位置にレバーがあるとガソリンスタンドであわてることもありました。
デリカD:5も同じく運転席のダッシュボード下方部というんでしょうか、eKクロススペースと同じ場所にあります。
エクリプスクロスPHEVに至っては、スイッチの一部と化しています!
どうやら近年物の新車というのは、オープナーレバーの位置が上方にうつっているんだな~、なんてワタクシは短絡的に思っていたのですが…
三菱で一番新しい車・デリカD:2は床にレバーがついています。
どういう事情で?と気になったので調べてみましたが、現状業界や各メーカーで「ここにつけるぞ!」という統一された位置の基準というものは存在していないそうです。
レバー式の場合、レバーを引く⇒ワイヤー装置が動く⇒フタのロックが解除される、という基本的な仕組みはすべて一緒。車を開発する際に「他の機構を邪魔しないためにはどこにワイヤーを通し、その場合だとどこにレバーがあるとよいか」という感じで各部の構造は考案されていくので、「動作がスムーズで故障しにくく、そして壊れても修理しやすい位置が車種構造ごとに違う」という事情らしいですよ。
単純に「これはこういうものだから」ではなく、「修理しやすさ、故障の出にくさ=使いやすさ」を考慮して細部まで構造していく…まさに開発の「ユーザー愛」だと思います。
ワタクシ個人の意見ですが、床についているタイプだとご覧のようにどうしても汚れてしまいますし、ガソリンスタンドについて体を斜めにしながら隙間に手を突っ込んでレバー操作…という一連の流れもなんだか美しさに欠ける気がしますし、多くの車がレバー位置を高くする仕様を採用してくれたらなあと勝手に思っています。
また、一部の国産車や多くの欧州車は「スイッチリフター式フューエルリッド」を採用しています。給油口の端の決まった位置を押すとフタが持ち上がる仕組みです。
これは欧州と日本のお国事情・地域事情の違いが構造に大きく出ている部分です。
欧州ではガソリンスタンドのセルフ化がかなり進んでおり、給油動作が「エンジンを止める→車を降りる→給油」という流れになるので、スイッチリフター式のほうが圧倒的に使いやすいんです。
ワタクシもかつて欧州車に乗っていて、近所のセルフスタンドで給油していたその時は確かに、車をおりてから外で操作してフタを開けられるのは便利だなぁと思っていました。
ダイハツやホンダの一部車種ではスイッチリフター式が採用されていますが、三菱ではそのシステムの車は現在ありません。
また、これも個人の体験談なのですが、ワタクシの当時の欧州車のスイッチリフターは中のバネや樹脂のかみ合う部分が非常に壊れやすく、リフターのパーツだけで1年で3度も交換し、費用も時間もたくさん使ってしまいました。
車は決して安い買い物ではないので、故障したり不調があると「仕方ないか」より先に「どうして!!」という気持ちが大きくなってしまいます。
現在乗っているeKワゴンはフューエルリッドオープナーをはじめ、どの箇所・機構も全く故障することなく5年目のシーズンを迎えていますので、壊れない構造って本当に大事だなぁと、ガソリンスタンドで体を斜めにし、ドアとシートの隙間に手を突っ込みながらしながらしみじみ思いました。
ということでこの機能も、じっくり見ると意外な「お国事情」や「開発者の愛」が垣間見えましたね。
次回は「頻繁に使っているけれど、日ごろはほぼ意識していない部分」にクローズアップ致します。
(第三回掲載予定・3月2日)
★小樽店 お礼情報★
2月13日・14日のおもてなし企画「バレンタインだよ領域展開🍫逆チョコ大作戦」にお付き合いいただきありがとうございました!
用意した60個すべて配りきることができ、たくさんのお客様に楽しくお話ができてとてもうれしかったです!
また折を見ておもてなし企画を致しますので、お楽しみに~
★アーカイブ★
☝第一回・ステアリング編