いつもご来店ありがとうございます!ギークです🍌
14日まで開催されていた大決算フェア、お付き合いいただきありがとうございました。
たくさんのご新規様とお会いすることができ、そしてお馴染み様にはよりよいお車をご紹介することができました。
20日・21日も若干の企画を考案していますので、お楽しみいただければと思います。
さて!!北海道三菱的に、第一週と第三週は火・水連休ということなので、車に関する内容だけれども店舗の情報とはあまり関係のない”車駄話”YODAN余談に関しては「休日連載企画」という形で発表していきます!
二か月ごとに企画を切り替え、一企画につき全四回構成でお送り致します。
二月と三月は「シリーズ・車のここを見て!!」
「何気ない部分だけど、制作者の愛が垣間見える」車の細かな部分をピックアップして鑑賞していく企画です。
第一回はステアリング、第二回はフューエルリッドオープナーレバー、第三回はドアハンドル編と続き、ファイナルの今回はマフラーテールエンド編です。
ガソリンや軽油の力を使って駆動する車には欠かせない装備であるマフラー。車をお使いの方なら90%以上の方は聞いたことがあるのではないでしょうか。
マフラーとは例えていえば”グループ名”です。ノンターボ車の場合は、エンジンに近い部分からエキゾーストマニホールド、触媒、サイレンサーという順番で”構成員”が存在し、エキゾーストパイプという管で連結されてグループで活動しています。
正直、自分の車であっても、マフラーを全部見たことがある人は少数派だと思います。ワタクシもそうです。
なので今回は、そんなマフラーの構成メンバーの中でも一番露出が多く人々に知られている、一番最後のパーツである「テールエンド」を鑑賞していきましょう。
まずはお約束の古いところから、トッポです。
リアバンパー下部に「ここがテールエンドですよ」というような切り抜きがあり、そこからヒョコっと顔を出しています。
同じく軽自動車、こちらは近年物のeKワゴン(B3*系)です。
テールエンドが下を向いてついていますね。トッポと比べると、お尻の部分からエンド部分が見えないのでスッキリして見えます。
SUVのエクリプスクロスPHEVも下向きについていますね。
先に掲載した軽自動車2種類と比べると、やはり大きい分エクリプスクロスPHEVのほうがずっと太いエンドです。
マフラーエンドは気体(排気ガス)の通り道ですので、太いほど排気口率が良いということはありますが、太すぎるとエンジン低回転域のときなどに抜けが起こってトルクが細くなってしまうというデメリットがあるそうです。
デリカD:2カスタムもトッポと同様にリアバンパーに切り抜きがありますが、エンドは下向きです。
パジェロは切り抜きなしの下向きエンドです。
近年の車は、マフラーエンドの存在感を目立たせない構成が多くみられているようです。
マフラーエンドを見えなくすることで「車は排気ガスを出すぜ!」という視覚的要素を低下させ、同じくリア部分についていることが多い「ハイブリッド」のエンブレムを主張させることで「この車は環境意識が高いですよ」という作り手の意思をコッソリとアピールしているといえますね。
また、下向きにガスが排出されるので「車庫の壁などをすすで汚しにくく、暖気中に排熱で棚を溶かしたりする危険性が低い」、パイプが下を向いているので「マフラーエンドの中に水が溜まりにくい」という機能上のメリットがあります。
逆に、スポーツカーなどのエンジンの力や強力なトルクといった、走り自慢の構造を持つ車はマフラーエンドがセンターにたくさんついていたり、左右で2本ずつになっていたり「ここにマフラーエンドがあるぜ!」というアピール力が強いデザインになっているものも多くみられます。
これは構造上そうするのが最も良いという理由のほかに、マフラーエンドをあえて派手に見せることによって「この車はエンジン自慢!」という作り手によるパフォーマンスアピールでもあると言えますね。
三菱の車で今、一番マフラーエンドに存在感があるのはデリカD:5です。
クリーンディーゼルエンジンは環境性能を高めるべく、とても高性能な触媒を使って排気を綺麗にする努力をしていますので、このようにまっすぐ伸びていてもなんとなく想像しがちなディーゼルエンジンの「黒い臭いガスがモクモク出る!」ということはありません。
デリカD:5の走りの強さをアピールするべく、こんなオシャレマフラーに変更してみるというのもありです。
マフラーカッターを取り付けたい場合、下向きについている近年の車だと走行中に落ちてしまったりしてあまりお勧めできません。
もしマフラーカッターで車をかっこよくアレンジしたい場合は、まっすぐ伸びたタイプの車で挑戦することをお勧めします!
さて、今回はマフラーテールエンドを鑑賞することで「作り手が車をどんな印象で見てほしいか?」という点が見えてくるというお話でした。
今回を以て「シリーズ・車のここを見て!!」は最終回です。ご閲覧・反響の声をいただきありがとうございました。
なぜこんな企画を始めたのかといえば、まず第一に「お客様にもっと自分の車を好きになってほしいなと思ったから」です。
「知らなかった一面を知る」というのは、人と付き合う上でもモノを扱う上でもとても大切なことです。
こんなにユーザーを思ってくれてるんだ、こんなに便利なんだと知ることで、車のことをもっとマメにメンテナンスしようかなとか、大切に長く乗るためには何が必要かなとか、愛着が湧いたり考えたりするきっかけになるんじゃないかなと考えました。
もう一つは「細部を見ることで、努力を見てほしい」ということ。
突然ですが、冒頭で紹介した小樽店の写真を思い出してみてください。
大きな黄色いアーチが設置してありましたよね。
アーチの根元には、アーチの形状を保つための送風装置(ブロワー)や、アーチが吹き飛んでいかないようにするためのおもりが置いてあります。
この二つがアーチをアーチたらしめる重要な要素ですが、ほとんどの人はここに注目することはないと思います。
今まで紹介してきた車の小さなポイント達も同じです。見た目の華やかさ、使いやすさ、走りこそが選ばれる決め手なのだから、当然といえば当然です。
だからこそ、この企画を読んでくださった方々にはぜひ自分の車の細かなところまで見てほしいんです。
今まで気づかなかったことがあるかもしれません。それは押したことのないスイッチかもしれないし、目立たないフック、小さなレバーかもしれません。
作り手たちが「世界の役に立つものを作ろう」って一生懸命考えた結晶が、みんなの愛車にぎゅうぎゅうに詰まっています。
そして、そんな誰かの努力や思いやり、愛情を伝えていくのが我々販売会社の使命です。愛車と長く付き合っていくお手伝いは私たち北海道三菱にお任せくださいね!
シリーズ・車のここを見て!! 終わり
★アーカイブ★
☝第一回・ステアリング編
☝第二回・フューエルリッド編
☝第三回・ドアハンドル編