いつもご来店ありがとうございます!ギークです🍎
3月になり、明日はひな祭りですね!
お雛様を飾っているご家庭も多いと思います。年に短い間しか会えないお雛様&お内裏様with家臣団、日本の歴史文化を感じるメンツです。
今年は北海道三菱的にはひな祭りが休業日なので、家でゆっくりお雛様と過ごすメンバーもいることでしょう…。
さて!!北海道三菱的に、第一週と第三週は火・水連休ということなので、車に関する内容だけれども店舗の情報とはあまり関係のない”車駄話”YODAN余談に関しては「休日連載企画」という形で発表していきます!
二か月ごとに企画を切り替え、一企画につき全四回構成でお送り致します。
二月と三月は「シリーズ・車のここを見て!!」
「何気ない部分だけど、制作者の愛が垣間見える」車の細かな部分をピックアップして鑑賞していく企画です。
第一回はステアリング、第二回はフューエルリッドオープナーレバー、第三回はもう少しメジャーな題材・ドアハンドル編です。
普段、本当に何気なく開けている車のドア。そのドアには必ずハンドルがついています。
近頃の車種に多いのはこのようなグリップハンドルです。上からでも下からでも手を差し入れて開けることができるタイプです。
ドイツの車メーカーであるメルセデスとVWはこのタイプしか採用していませんので、日本においては高級車=グリップハンドルタイプというイメージを持たれがちです。
VWは1937年からグリップハンドルのみを採用しているそうで、その理由は「安全性の高さ」だそうです。
例えば災害などに巻き込まれてドアを開けられない状態になったときに、救助する方がロープをかけて引っ張ることでドアそのものを壊して乗員を脱出させることができますし、欧州のすごく寒い地方の真冬に使う場合、保温性の高い厚手の手袋をしたままでも簡単に開けることができます。
また、女性やアーティストの方の爪や手先を傷つけない形状ということでも人気だそうです。
日本は災害の多い国ですから、安全面からこのタイプにシフトしているという事情もあるのでしょう。
グリップハンドルの次に多いのがこのフラップハンドルですよね。
写真でご紹介している車種からわかる通り、2015年頃までのコンパクトカーや軽自動車にこのタイプが多い印象です。
三菱現行車的にはミラージュとミニキャブシリーズがこのタイプです。
このタイプの特徴は「ドアハンドルの軽量化ができるところ」と「ボディデザインの中で存在感を出さないところ」です。主にデザイン上の理由から採用されることが多いそうです。
その他にも「ボディに埋め込まれたレバーで開ける・スポーツカーに多い”アウタードアハンドル”」「指一本で開錠&解放・未来派高級車についている”ハンドルレス・ボタンオープンドア”」「ドアの原点に回帰・レトロカーでおなじみ”レバー式ドアハンドル”」というようなモデルもあります。
この辺りは小樽店で扱っている新車・中古車ではほぼお見掛けしない、いわゆる「クラシックカー」や「超高級車」に使われていることが多いものですね。
しかしながら、内側からドアを開けるときのハンドルはこのようなレバー式が主流ですよね。
小樽店にあるどの車を見てもこの「一本レバーを動かすタイプ」ばかりです。
そんな中、ちょっとだけ変わり種な車を発見したのでご紹介します。
小樽店中古車・平成29年式の日産ノートだけこのような輪になっている特殊形状のレバーでした!
使い方としては一緒ですが、輪になっているので中に手を入れて引っ張ることができるので、持ちやすい形状となっています。
昭和の時代や平成初期の車は「車とはデザインのかっこよさが最重要項目」「個性的な車こそが素晴らしい」とでも語り掛けてくるような、エッジーな唯一無二の機構があったり、使いやすさよりもスタイリングを重視した装備があったりして、それが面白い時代ではありました。
現代の国産車で大切にされていることはとてもシンプル。「使用性」と「安全性」です。箱型の車が減少しているのは衝突安全性を高く確保するためですし、丸いヘッドライトが少なくなっているのは前照灯の照らせる範囲を広く大きく確保するためです。
令和の時代は、男女ともに婚活の第一条件に「家事や育児に積極的であり気配り上手=生活安定持続能力の高さ」が選ばれる時代です。モノである車にだって、当然同じ理想が求められているのでしょう。
豊かさを得る過程ではやさしさより個性が求められ、豊かさを突き詰めると今度は刺激より安定を求められる、これは人の世の常なんでしょうね。
ということで、当たり前のように使っているドアハンドルから「時代の流れ」をほんの少し読み取ることができました。
次回・最終回!「すべての車に必ずついていて、みんなが知ってるアレ」を特集!お楽しみ!
(第四回掲載予定・3月16日)
★アーカイブ★
☝第一回・ステアリング編
☝第二回・フューエルリッド編