9月6日午前3:08ごろ、北海道胆振地方を震源とする地震が発生。
17分後、北海道全域で電力供給が止まるブラックアウトに陥りました。
前代未聞の非常事態に威力を発揮したのが、アウトランダーPHEV。
当社のスタッフ3人のドキュメントをお届けします。
— 地震発生時の状況は?
自宅は海が近いので、地震のあと停電になったときは、まず自家用車のテレビで津波の有無を確認しました。津波の心配はないと分かったので、家の中でキャンプ用の明かりをつけて、子どもたちと自宅で様子を見ていました。
— お店の様子はどうでしたか?
信号も街灯も消えて真っ暗ですし、道路の状況が分からないので、明るくなるのを待ってお店に行きました。朝6時前だったと思います。店内はカタログの什器が倒れていたくらいで大きな被害はありませんでした。店長に現状を報告し、臨時休業の張り紙をして、アウトランダーPHEVのデモカーを借りて帰宅しました。
— アウトランダーPHEVをどう活用しましたか?
アウトランダーの電源にドラムコードをつなぎ、出窓から自宅に引き込んでテレビにつなげ、情報収集しました。炊飯ジャーもつないでごはんを炊き、キッチンまでコードを伸ばして冷蔵庫にも電気を送りました。
昼から断水になるという噂もあったので、入れるうちにと、ボイラーにつなげて、シャワーにも入りました。結局、断水はデマだったのですが、SNSには真偽の分からない情報も多かったようです。
近所に住む実家の父も携帯電話のバッテリーが心配だというので、アウトランダーを持っていき充電してあげたのですが、父も「すごい車だな」と感心していましたね。
アウトランダーの電気を窓から室内へ
家電が使えるように!
— 電気はいつ復旧したのですか?
当日の18時ごろです。車の窓に「携帯電話、充電します」と書いた紙を挟んでおきましたが、家が奥まった場所のせいか誰も来ませんでした。うちの地域は電気の復旧が早かったものの、まだ停電していたところが多かったので、翌日は別のスタッフにアウトランダーを渡しました。
— 今回の震災で分かったことは?
完全電気自動車(EV)は電池がなくなった時点で終わりですが、PHEVはガソリンがあれば自分で発電して充電できる。安心感が違います。今回は寒い季節ではありませんでしたが、ブラックアウトが暖房の必要な真冬だったらどうなっていたかと考えると怖いですね。今回は「動く発電所」PHEVの威力が、いかんなく発揮されたと思います。
— 地震発生時の状況は?
今回の地震は揺れが大きくベッドの上から動けませんでした。揺れが収まってテレビの地震速報を見ていたら、プツンと切れて停電に。釣りの道具から明かりを出して、家族と一緒に過ごしていたら、朝方マネージャーから今日は出勤せず自宅待機という連絡がきました。
— アウトランダーPHEVをどう活用しましたか?
しばらくしてアウトランダーの電気を使おうと思いつきました。ラゲッジルームのコンセントだとリアゲートが開けっ放しになるので、コンソールボックスの後ろのコンセントにドラムコードをつなぎ、後部座席の窓を少しだけ開けてコードを出し、玄関の郵便受けの窓から家の中に引き込んでテレビをつなぎました。
ニュースを見て「全道停電で復旧の目途がつかない」と分かったので、それならと思って、今度は冷蔵庫をつなぎました。あとは出力1500Wを超えないよう気をつけて、スマホを充電したり、夜はボイラーにつないでお風呂にも入りました。
PHEVはエンジンをかけなくても、バッテリーの電気を取り出して家庭用の100Vに変換して使えます。たまたま前日にガソリンを満タンにしていたので、エンジン発電も利用すると10日くらいは電力供給できると考え、残量を気にせず使いました。
ラゲッジルームにはドラムコードが常備されていた
アウトランダーの電気を郵便受けから引き込んだ
— 電気はいつ復旧したのですか?
次の日も停電したままで自宅待機でした。自宅は夕方になって通電したので、今度は母親の家へ行き、携帯電話とモバイルバッテリー、携帯ランプに充電。テレビをつけて、冷蔵庫も冷やしました。「こんなことができるの」とびっくりしていましたね。母の家の電気はうちの1日遅れで復旧しました。
— 今回の震災で分かったことは?
アウトランダーPHEVを買ったのは2年半前です。釣りが趣味なので、海面を照らす投光器をつなげて使っていましたが、こうして非常時にも頼りになることが分かりました。一定の電池量をキープできるよう電池が減ったら勝手にエンジンがかかって充電する「セーブモード」で使用しましたが、あれこれつなげて使ってもガソリンは目盛りひとつ分も減っていませんでした。これならもし計画停電になっても、なんとか暮らしていけるはず。PHEV1台で、たいていのことはできると思いました。
— 地震発生時の状況は?
最初は、停電もすぐ回復するだろうと思っていました。家の中は壊れたものもないし、LEDのライトを出してひとまず落ち着いたら、今度は会社はどうなっているんだろうと気になって…。家から近いので朝5時過ぎに会社へ行ってみました。
— 会社の状況は?
チラシやカタログが散らばっているくらいで大きな被害はないようでした。そのあと店長が来たので、スタッフの安否確認をして、その日は自宅待機に。コンビニもガソリンスタンドもすごい行列になっているし、大変なことが起きたと思いました。自宅ではキャンプ道具を出してしのぎましたが、私はお客さまが気になって電話をかけたり、明日は店を開けるかどうかを相談していたら、だんだん携帯電話もつながりにくくなってきました。
— アウトランダーPHEVをどう活用しましたか?
翌日は管理職3人が臨時対応で出社しましたが、お店は停電のまま。工場の一番奥に入っていたアウトランダーPHEVを移動して、電源を事業所内に引き込みました。
まず3人分のスマホを充電。分岐接続はよくないと知りながら、パソコンとインターネットのサーバーも接続してニュースを見ました。被害の全容はもちろん、避難所や給水ポイントなどを把握できると、落ち着きを取り戻すことができました。パソコンでお客さまの情報が確認できたのも安心でした。たまたまお客さまの車を預かっていない日だったので、緊急な連絡の必要もなく助かりました。
ネットが復旧し、正確な情報が得られるように
調理機器が復旧しホカホカのご飯も!
— PHEVは店舗でも活用したんですね。
せっかくなのでPHEVの実力を確かめようと、食堂の電子レンジやポットもアウトランダーの電気で使ってみました。近くの個人商店で売ってもらったパックごはんやカレーのレトルトを食べたり、自宅から炊飯ジャーを持ち込んで、ごはんも炊いてみました。
— 電気はいつ復旧したのですか?
停電で信号も消えていて危ないし、暗くなる前に帰宅しようと16時に閉店。自宅に帰って20時ごろに通電しました。翌日8日からは営業を再開しましたが、余震も心配だったので、車両をリフトアップして行う整備や点検は控えて、安全確認しながら営業しました。
— 今回の震災で分かったことは?
自家用車でもテレビは見られるんですが、ガソリンが減るし、静まりかえっているなかでエンジンをかけるのも気が引けます。その点、PHEVはエンジンをかけなくてもいい、ガソリンの減りを気にしないで電気を使えるのがありがたかったです。お客さまから「この車にしてよかったよ」と言ってもらえたのがうれしかったですね。
これは聞いた話ですが、スーパーの駐車場にアウトランダーを停めて、地域の人に携帯電話の充電をしてあげていた人もいたそうです。これからは三菱のお店に来れば情報を得られる、スマホの充電ができると周知して、地域の皆さまにお役に立ちたいですね。
9月6日未明に北海道胆振地方で発生した最大震度7の地震。震源地に近い北海道電力苫東厚真火力発電所の被災により北海道全体が停電する、いわゆる「ブラックアウト」が発生しました。
電気自動車ベースのプラグインハイブリッドEVシステムを採用したSUV。バッテリー容量が十分なときはEVで走行し、必要に応じてエンジンとジェネレーターがサポートします。バッテリー残量が少なくなると、エンジンで発電しながら走行。外部充電しなくても走り続けることができます。
PHEV (Plug-in Hybrid Electric Vehicle) は、直接コンセントから電力を供給し、充電できるプラグインハイブリッドカーです。非プラグインハイブリッドカーに比べ電池を多く搭載しているため、電気のみでより長距離を走行できます。ガソリン車の給油性能を残しながら電気自動車により近いタイプのハイブリッドカーといえます。
アウトランダーPHEVにはセンターコンソールとラゲッジルームに、家電製品が使用できる100V AC電源が装備されています。ここにコンセントを差し込むと、大容量バッテリーに蓄えられた電気を最大出力1500Wまで取り出すことができます。
V2H(Vehicle to Home)とは、クルマに蓄えた電力を家庭に供給する仕組みのことです。万一停電や災害などでライフラインが寸断されても、バッテリーからV2H機器を経由して家庭へ電力を供給。満充電の状態で一般家庭の最大約1日分、エンジンでの発電も組み合わせれば、ガソリン満タンで最大約10日分の電力が供給可能です(使用電力を約10kWh/日として試算、V2H機器等の変換効率は含みません)。
太陽光発電システムとV2H機器を備え、太陽光発電による電動車両への充電と、電動車両から店舗への電力供給を可能にした三菱自動車の次世代店舗です。「ライフスタイルコーナー」ではV2H機器による電力供給を実演する「停電デモンストレーション」や、アウトランダーPHEVの能力を実演する「1500W体感デモンストレーション」を行っています。
万一の停電や災害などでライフラインが寸断された時に役立つアウトランダーPHEVの活用事例をご紹介するPDFをご用意しました。ぜひお読みください!
アウトランダーPHEVをお買い求めいただいたお客様に行っているアンケートでも、地震発生以後、購入動機に大きな変化が見られるようになりました。ここではいくつかの生の声をご紹介します。
北野店でご購入のお客様 今回の地震でブラックアウトを経験し、アウトランダーPHEVの購入を決めました。PHEVの駆動用バッテリーから電力を取り出して、家の電力に活用できる「V2H」の話を伺い、自宅への設置も考えたいと思いました。
白石店でご購入のお客様 既にアウトランダーPHEVを乗っていましたが旧型にはコンセントがないので、1500wコンセント付きの新型PHEVを担当営業さんからご提案をいただき購入しました。また地震で停電があった時に心強いなと。特別低金利キャンペーンも大きな要因でした。
発寒店でご購入のお客様 1500wコンセント付きの新型アウトランダーPHEVに買い替え。元々、旧型PHEVを乗っていたので震災時はインバーターを活用して電源を供給。ガソリン車と違ってエンジンをかけっぱなしじゃなくても冷蔵庫やTVを使用できたのは非常に助かりました。
厚別通店でご購入のお客様 元々エクリプスクロスの購入を検討していたのですが、今回の震災で新型アウトランダーPHEVを購入することにしました。友人がPHEVに乗っていたのも後押しになりました。
苫小牧店でご購入のお客様 春先から色々と相談に乗っていただいていたのですが、中々決め切れず。。。 そんな中、今回の地震を体験。新型アウトランダーPHEVが気になったので早速試乗させてもらい、購入を決めました。
石狩店でご購入のお客様 元々アウトランダーに乗っていたのですが、以前からPHEVの車に興味がありました。 今回の地震があって、車のコンセントから電源供給ができる新型アウトランダーPHEVの購入を決めました。