いつもご来店ありがとうございます!
空の色がより春めいてきた春分の日に起こった、少し不思議なお話です。
その日も小樽店恒例の大風吹きまくり・大嵐大悪魔天候でした。
(広角カメラで撮影しているので、写真の角度上風船が車にぶつかっているように見えますが実際はぶつからない距離にあります。)
朝、外の準備をしていた営業スタッフの前を通り過ぎた一台のトラック。
とくに気に留めずに見送ったところ、ドン!という大きな音がしたそうです。
おそらくは氷の塊に引っかかったか、道路の穴に引っかかって車が揺れたのでしょう。
積み荷の古紙が風に乗って数枚舞い上がり、ひゅるりらと足元に飛んできたそうです。
何気なく拾って確認したところ……
なんとビックリ!約50年前、昭和45年10月の新聞でした!
このブログの読者層から言って、おそらく7割以上の方が生まれていらっしゃらないと思います。
小樽店スタッフでも数名しかこの世に生を受けていない……しかも、生まれていても赤ん坊~6歳とか、つまり幼児のころ。
令和4年の今とはまるで違う世代のお話。三菱の車と直接関係はありませんが、せっかくなので今のご時世と比較しながら記事を見ていきましょう!
■トヨタ!車の広告
やっぱり車の広告って見ちゃいますよね!これはトヨタ・カローラスプリンターのモデルチェンジの広告ですね。
この時代は今以上に、車=トヨタ!そんな時代かなと思います。
今の時代の車の広告といえば、エコ技術(ハイブリッド関連、燃費)や先進安全性(ブレーキサポートや衝突安全性)など「安心感」を中心とした内容が多く、走行性能面はその次という気がします。
この時代はずばり!馬力!見てください、みなぎるGT感ですよ皆さん!パワー!
現代とは逆なんですね。当時車を運転するのはほとんど男性、今60代の私の母が若い頃は「女性が運転免許を取るなんて……」と若干白眼視、よく言えば男勝りとみなされる時代だったそうです。
馬力、GT、男のロマンですわ。当時の高性能新型車ですよ。一体いくらしたと思います?まあ数百万は下らないんじゃないかなと思いますよ。
まさかの激安(※当時の物価です)
インターネット情報によると、今のトヨタでカローラスプリンターに近いモデルであるカローラスポーツを新車で買うと、一番買いやすいグレードで217万円程度だそうです。ざっくり四倍程度ですね。
■ヤバイ!求人&賃金
続いて、世相を知るには労働状況を見るのが手っ取り早い!ということで、求人情報欄を見ていきましょう!
今でこそ働き手余りと言いますか、限られた業界でしか求人がないとか、労働者目線だと中途採用でいえば就業場所の選択肢が少ないという現実はあるかなと思います。
ところがどうですか、さすが戦後復興の時代ですよ。見たところ工場や食品関係の求人が目立っていますが、色々な企業から労働力を求める声が上がっています。
中には「高待遇・幹部候補社員募集!」なんていう魅力的な広告もありました。さぞ給料も高いんでしょうね?
4~5万円ぽっちで高収入とはずいぶん大きく出たんじゃないですか?(※当時の物価です)
カローラ比較で考えたら約四倍が今の価格なので、10代から20代の男性求人で、初任給が16万円~20万円ということでしょう。
中卒、高卒の方が多い時代ですから、そう考えたらめちゃくちゃ高待遇ですね!すごい良い会社だと思います。
■みんな大好き!プロ野球
さて皆さん、BIGBOSS効果もあり、令和4年のプロ野球界は盛り上がりを見せそうな予感がしてますよね。
今でこそプロ野球も好きな人は好きだよね~というコンテンツですが、昭和45年では世の中のスポーツのメインジャンルだったと言っても過言ではありません。相撲と双璧です。
そんなプロ野球、パリーグの情報を見ていきましょうね。
金田留広投手がとんでもない成績をたたき出してますね!
当時、先発投手と言えばものすごい短いスパンで投げてる時代ですから、各チームのエースなら二桁勝利は当たり前という時代です。それにしても20勝越えは相当すごい投手ですよ。
ちなみにこの年の金田投手は53登板32先発21完投24勝16敗という、現代のプロ野球選手ではほぼ見かけない成績を記録しています。
投げる人がこうですから、打つほうもすごそうです。パリーグの首位打者は誰なんですかね?
つい最近まで「喝!」でおなじみの張本さん!
ご覧の通り名選手揃いです。6位の南海の野村は誰でも知ってるんじゃないですか?そうです、あの野村克也さんです。
その他にも大下、有藤、福本と、現在でもその名が伝わるような名選手、監督となったすごいメンツがランクインしています。
■空前の〇〇ブーム!エンタメ業界
最後に当時のテレビ番組や芸能界の流行の様子をお伝えします。
令和4年の日本でアニメの話題といえば?鬼滅の刃、呪術廻戦といった「少年ジャンプ系アニメブーム」が思い浮かぶのではないですか?
昭和45年はこんな感じでした。
魔法使いサリー&ひみつのアッコちゃん、魔女っ娘ブームです。
個人的にはアッコちゃんの30分後にやってるアントニオ猪木の試合がすごい気になります。
変わらぬ人気コンテンツといえば、歌の業界も見逃せませんよ。
今、歌番組に出演したらうれしい若者に人気の歌手といえばなんですか?YOASOBI、King Gnu、あいみょん、藤井風あたりでしょうかね。
昭和45年はこういったメンツです。
ちあきなおみ、にしきのあきら、森進一!有名な人ばっかりですね!
和田アキ子さんもご出演ということで、アニメと合わせて「アッコブーム」と言っても過言ではないようですね。
という感じで、ネタが尽きないほどいろんなことが書いていあるんです。
私にとっては知らない時代のことがたくさん書いてあって、もう目が離せない紙面の充実ぶりです。
なぜ今日、ここにこの新聞が飛んできたんでしょう。こんな古い新聞がどうして急に?
もしかしたらあのトラックは、時を超えて走ってきたのかも……?
このブログはWEBメディアです。サーバーを提供し、記録を続けてくれる限りは存在できますが、50年先まで今こうして書いている文章は残らないと思います。
今乗っている車もそうです。昨年一年間で収めた数十台にも及ぶデリカD:5の中で、50年後もどこかで走っている車なんてたぶんないと思います。
新聞だからこそ、どこかでひっそりと時を超えることができたんでしょうね。
またどこからか面白いものが見つかったら、ご紹介致しますね。
あの大物俳優の若き日の姿をご覧ください。